🌦暖かい雨☔️〜「人の悲しみに寄り添う」を題材とした小説集〜 趣味手帳番外編!
悲しい時に聴きたくなるのは何も楽しい曲だけではない。
私だけかもしれませんが、悲しい時こそ悲しい曲を聴きたくなります。そうすることで一人じゃないと強く想えたり、涙を沢山流していち早く前を向くことが出来るからです!
ただ「頑張れ!」じゃなくて「一緒に頑張ろう!」と言われてる方が力になりませんか?
悲しい時に悲しい曲を聴くと後者の気持ちになれるのです。
悲しい曲のプレイリストも作ってるほどです笑
多い時では年に十数回ライブへ足を運ぶ無類の音楽好きとして、特に音楽の有り難みを感じる瞬間でもあります。
無類の音楽好きである私ですが、同時に自分で小説を書いてしまうほどには無類の小説好きでもあります。
そんな私はふと思い立ちました。
それは……!
「悲しい時に聞きたくなる悲しい曲があるように悲しい時に読みたくなる小説が有れば面白いのではないか! と言うより読みたい!! あわよくば悲しい時に読みたくなる小説集が欲しい!!! 作りたい!!!!!」
ただの自己満足のため思い付いた企画でしたが、多くの悲しみが渦巻く昨今の情勢にピッタリなのではないかと思いました。
そこで!企画にしようと決意したのです🙋♂️
テーマは
誰かの悲しみで誰かの悲しみに寄り添うことの出来る小説!
縮めて
#悲しみに寄り添う小説
このタグを付けてTwitterで作品募集を呼びかけたところ今回も有難いことに沢山の方々にご参加頂きました。
本当に感謝してもしきれません。
誠にありがとうございました🙇♂️
そして参加頂いた方々の作品をアンソロジーとして拙い感想と共に纏めさせて頂きました!
このブログのタイトル『暖かい雨🌦』には
悲しみという雪に覆われた現代人の心を溶かすような物語の雨を降らせられたなら
という想いを込めています。
そんな想いにピッタリの作品ばかり。
是非ともご一読ください✨
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
🌦暖かい雨アンソロジー🌦
【】…タイトル
《》…著者名
〝〟…作品紹介
{}…感想
【革命】《松宮 奏》
〝『はみ出し者』として生きる孤独を抱えたサラリーマンに起きた小さな革命のお話です〟
https://sutekibungei.com/novels/44ce2125-d503-4d21-89dd-1783fcc0306c
【紋白蝶】《ましゅまろ様》
〝松宮奏さんの自主企画、悲しみに寄り添う小説として書いたショートショートです〟
https://sutekibungei.com/novels/d8d54067-7379-4498-acfe-814593033b21
{悲しみというのは全てが毎度新しく訪れる訳ではなく、経験することで一つずつ乗り越えていける物もある。そう考えると、これから起こる悲しみも今の悲しみにも、強く立ち向かっていける。そんな風に前を向ける作品でした✨}
【鬼は、優しい人に逢う為に】《七海美桜様》
https://twitter.com/ura_oran/status/1380952144820367362?s=21
{出逢いと別れの象徴である桜。桜という木が初めて出来た時の物語のように感じました。花びらの舞う情景が鮮明に思い浮かぶ、春らしい作品です🌸}
【ウシ太郎の死】《今野真芽様》
〝ぬいぐるみのウシ太郎が死んだ。そして私、中学三年生の桜井和子は、ウシ太郎の死体を抱えてバスに乗っている。制服のまま、学校をサボって〟
https://sutekibungei.com/novels/f6e525c3-9c4b-4e00-8bf2-c16595889421
{小さな頃のこうなればいいなが実現したような世界のお話。物にも魂があり大切に想い扱っていれば物も同じように思ってくれる。忘れかけていた大切な物を思い出すことが出来たような気がします🐮}
【命日反応】《安井優様》
https://twitter.com/_yuyasui_/status/1381552674513027072?s=21
{どんなに悲しいことでもいつかは風化していくもの。それは人間の強みでもあるけど、どんなに想っていてもいつかは忘れてしまうと捉えれば、ある意味では悲しいこと。心を捨ててまで会いたい人を選んだ主人公の愛が伝わります👐}
【失わない愛】《騰成様》
https://twitter.com/touseisyousetu/status/1381584997602140170?s=21
{人間がロボットと共存するという近い将来訪れるかもしれない世界で家族に訪れた悲劇。父の決断力とクライマックスの文書から読み取れる苦悩を想像すると胸が苦しくなりました🤖}
【繋げ屋さん】《ゆき様》
〝ここは繋げ屋さんです。 もう一度話したい大切な人を想う強い気持ちがあるあなたにだけ見えるちょっと不思議なお店です。 美味しい珈琲もご用意してお待ちしております〟
https://sutekibungei.com/novels/74163b53-df8f-41e2-82db-db9a81f19836
{次第にすれ違い、溝は深まり、気がつけば取り返しの付かないことになる。そんな誰もが一度はある経験。「自分なら誰に繋がるだろう」と想像の膨らむ物語でした📖}
【きらきら星】《石嶋ユウ様》
〝心に傷を負ったゆかりが出会ったのは、死んだ友達に似た女性だった。ゆかりは彼女とのやりとりを経て、死んだ友達のために自分に何ができるのかを考える〟
https://sutekibungei.com/novels/d7d6fb8d-5386-4431-86e4-99e68908ac99
{一人で抱え込まず誰かに悩みを吐露することで救われたり。独りぼっちに思えても何処かで見てくれている人がいると思えたり。人は一人ではないというこの企画を行うに当たっての動機にピッタリな小説だなと感じました🌠}
【酷い男ね、と私は思った】《胃口ゆうや様》
〝酷い男とそれに付き合う女の短編三連続です〟
https://kakuyomu.jp/works/16816452219772383819
{人造兵器と人のお話。精神は人間のまま人造兵器となった兵器と人間のある種の身の毛がよだつような世界観は現代社会にも通ずるものがあるように感じました🙍♂️}
【儚く吐かない】《はや(トモリ)様》
〝都心のビル街の一角。仕事の休憩時間に、喫煙所で煙草を吸う男が三人。それぞれにそれぞれの生き方があったが、やがて彼らはひとつの悲しい思い出を共有することになる〟
https://sutekibungei.com/novels/d8da5828-167d-4e95-b0d2-4006e18885a1
{煙草という題材も相まってハードボイルドな小説でした🚬忘れなければ死ぬことはない。誰からも好かれるような快活ない青年は、きっと大くの人達の心の中で生き続けている。そんな気がします}
【やめてほしい】《はや(トモリ)様》
〝この世でなくならない悲しいもの......。 そのひとつについて 自身の体験も元にして書かせていただきました〟
https://sutekibungei.com/novels/7d90609c-fc68-4e48-aafb-03095709f668
{人間は誰でも一人しかいない絶滅危惧種であり、世界にいなくなっていい人間などいない。作中の登場人物と同じような悲しみを抱いて生きる人に届いて欲しいと願う小説でした☂️}
【Your Choice】《胡桃ゆず様》
〝私は知らない男について行った。どこへ行くのか、何をされるのかも知らず。でも、殺されようが売られようが、もう自分の人生がどうでもよかったから、関係ない。さあ、どうするつもりなの。彼は私にこう言った。「選んでよ、生きるか、死ぬか」どうすることが、私が救われることなのだろう〟
https://kakuyomu.jp/works/16816452219797421794
{結末が2つあるという斬新な物語。二つに一つしか選べないのが人生という道。主人公が本当に選んだのはどちらであったのか。またどちらが幸せなのか。考えさせられる作品でした🗡}